『広辞苑 第5版』岩波書店
話の内容を要約して書き記すこと。 特に、聴覚障害者に話の内容を伝える手段の一つをいう。
聴覚障害者の耳代わりとして、話しことばを【瞬時に】文章に変えて コミュニケーションを支援する、情報保障の一つです。
冠婚葬祭、病院の受診、講演会、学校の授業など、聴覚障害者の生活のいろいろな場面で利用されています。
聴覚障害者のコミュニケーション保障の手段の一つの方法であって、話し手の話の内容をその場で文字にして障害者に伝達するものです。話の内容は要約して文字化するので要約筆記といいます。
要約筆記には「手書き要約筆記」と「パソコン要約筆記」があります。
ノートパソコンを使って、手で書く替わりに音声情報をキーボードから入力し、パーソコンをプロジェクターに接続して、テキストをスクリーンに大きく映し出して、聴覚障害者に見てもらう要約筆記です。手書きに比べ、情報量が多いです。
OHC(オーバー・ヘッド・カメラ)やOHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)の上で要約筆記した文字をスクリーンに映し出します。 筆記者はロールで透明のOHPシートにフェルトペンで文字を書きます。 OHCの場合、紙の資料などもそのまま映せます。
聴覚障がい者が1〜2人の場合や、個人が対象となる場合は、利用者の横でノートテイクをします。はじまった当初、ノートを使用していたことからノートテイクと呼ばれてきました。 手書きのノートテイクだけでなく、パソコンノートテイクもあります。
パソコン要約筆記には、要約筆記専用のソフトを使って入力します。「歩歩」では「IPtalk」という要約筆記専用ソフト(無料)を使用しています。 IPtalkは、「IPtalkの最新版を配布しているサイト」からダウンロードして、どなたでもお使いいただけます。
要約筆記活動をすることによって知りえたことは、要約筆記者の守秘義務のよって守られています。