情報保障は同時性が重要です。
手書きは書いている課程が見えるので遅れを補うことができますが、パソコンの場合はスクリーンに表示されるまで打つ課程が見えないので、手書きより同時性に劣ると言われています。
短く文章(文節)が表示されることの安心感は、想像以上に大きいものです。
1〜2文節で(前ロールの1単位と同じくらいの感覚)で出てくると、待ち時間が短くリズミカルに読めます。
話者の速度や話し方によって、入力窓に文字が溜まりがちになります。 文章を出すための「エンターキー」を打つより、1文字でも速く打ち文章をまとめたいという心理が働きます。 しかし、文字を待つ側には関係ないのです。
短く連携すると、逐語に近い形になり、要約との両立は困難になります。 利用者の方のニーズによっては不向きな場合もありますが、通訳である以上、同時性の保障のために、 自分の分担を2分割にしてでも「エンターキー」を打つ努力が必要です。